2016年02月01日
こんにちは、だるま鍼灸院のヒゲ院長です。
先日は寒波の中、うちのだるまストーブが大変活躍してくれました。
季節は大寒の候。その字の通り、一年で一番寒さが厳しい季節です。
三寒四温でその後はだいぶ暖かくなりましたが、昔の人の季節感は本当にすごいものです。
さて、今回は肩から腕にかけてのだるさに対する症例です。
今さっき来られたのですが、以前膝が痛むということで、治療していた83歳のおばあちゃんです。
とても元気で、ここへ来るのにもいつも自転車でやってきます。そのほかにも気功やピラティス、ヨガなどもされており、そのアクティブさを少し僕にも分けていただきたいくらいです。
以前の治療で膝はだいぶ良くなり、歩いても(今でも毎日1万歩歩くパワフルさ)痛みや足のだるさはさほど気にならないとのこと。それより今は右腕のだるさが気になってならないというので、まず、うつぶせに寝てもらい胸椎3番の夾脊キョウセキ(右)に一針。あまり反応がないので、そのまま夾脊を頸椎の方までのぼって単刺していくが、こちらもあまり反応がない。神経的なうちかたはやめて、天宗テンソウ(右)とイ譆イキ(右)に刺鍼。爽快な響きの後に腕のだるさを訴えたので、身柱シンチュウと腎兪ジンユと次髎ジリョウに7壮ずつお灸をして補法を行った。その後すぐ仰向けになってもらい、澤田太谿サワダタイケイと関元カンゲン、中脘チュウカンに灸し、座ってもらった。陽池ヨウチ(左)に灸しながら、右腕の三角筋の圧痛点に一針すると単収縮が起きた。そのまま雀啄ジャクタクし、10回ほど単収縮を起こさせた。この時点で右腕のだるさが消えたので、最後に肺兪ハイユ辺りと肩回りの細絡を瀉血シャケツ、吸い玉して終える。これからジムに行くといって、自転車で帰って行った。やっぱりパワフルだ。
澤田流鍼灸の本にあった「膏肓コウコウの下一寸位のところを探ると硬いゴリゴリするところが手に触れます。~とにかくこれにうつと肩甲関節から上肢にかけての激しい痛みが一ぺんでとれます。奇妙に効くところです。この頃いくたびも使ってみましたが、いつも的確にききめがあらわれます。」というのを思い出し、てき面に効果がありました。いつも先人の教えには助けられます。
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