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2016年02月04日

ぎっくり腰と腰痛の症例

こんにちは、だるま鍼灸院のヒゲ院長です。

季節は立春の候を迎えました。けれど2月はまだまだ寒いもの。これを春寒(はるさむ)、または余寒(よかん)と呼び、もう春だからこれを冬の名残なのだと、暖かな春の到来を心待ちにします。春一番の風と共に、ウグイスがホーホケキョと鳴く頃、春の兆しを感じますね。旬菜である蕗の薹(ふきのとう)や、さやえんどうがおいしい季節です。明日葉(あしたば)の茎にはカルコンという抗アレルギー物質があるので、花粉症対策にいかがでしょうか。

さて、今回はぎっくり腰と腰痛の症例です。
30歳男性、昨日、椅子から立ち上がった時に突然の激痛を感じ、それから腰をかがむ動作が出来ないとのこと。
とりあえず、腰の筋肉の炎症を抑えるために、待合室で座ったまま手の腰痛点ヨウツウテンに刺鍼し、少し運動をしてもらうために立ち上がってもらったところ、この時点で立つときの痛みがなくなっていた。男性は「えっ?!痛くない!」と言いながらも、いぶかしげな顔。そのまま腰を左右にひねる運動を5分ほどしてもらった。終えて前屈と後屈をしてもらったが、ある所までいくと前屈も後屈も痛む。腰痛点だけでは筋の炎症が完全にとれていなかったので、施術室のベットに腰かけてもらい、腰椎4番、5番、仙腸関節を触診。特に左4番の腰宜ヨウギ辺りが痛そうだったので、腰宜関元兪カンゲンユ圧痛点に火針。陽陵泉ヨウリョウセンを捻針ネンシンしながら、前屈の運動をしてもらう。5分ほど続けてもらっているうちに前屈が深くできるようになってきたので、今度は、後屈痛(関節性腰痛)に対してアプローチするために、うつぶせに寝てもらい腰椎4番、5番の左外側の仙腸関節にそれぞれ刺鍼。膀胱経ボウコウケイを通すために、左右の次髎ジリョウに刺鍼した後、腎兪ジンユ補腎ホジン。この時点で炎症はある程度ひいていたが、念のために赤外線はあてず、温めなかった。8分ほど置鍼。抜針後仰向けになってもらったところ、痛みがだいぶ楽になったと言うので、仰向けの針は太衝タイショウ(顔色が悪く於血オケツがあったので疎肝ソカン)と関元カンゲンの2穴だけに行う。次いで澤田太谿サワダタイケイ澤田合谷サワダゴウコクに7壮ずつ灸をして、補腎益気固脱エッキコダツ(運動針の時に大量に汗をかいていたので止汗)を行い、この日は終了。帰る時に立ったまま靴を履いてもらったが、この動作が出来るようになっていた。ぎっくり腰に関してはこのまま治っていくと思うが、関節性腰痛の方はもう少しかかるだろうという印象を受けたので、後日にまた来院してもらう。

以上です。ぎっくり腰はある日突然やってくるというイメージを持たれる方も多いと思いますが、よく見ると前駆症状として地味な腰痛を何度か繰り返していたり、もともと腰の関節に問題を抱えている場合がほとんどです。ぎっくり腰は大変つらい症状ですし、少しでも痛いなと思ったらその時がアラームサインです。みなさん早めに治療と予防をしておきましょう。

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